株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社で、小売業のDX（デジタルトランスフォーメーション）支援事業を展開する株式会社デジクル（本社: 東京都渋谷区、代表取締役: 今井 悠介）は、全国ホームセンターのネイティブアプリ・LINEミニアプリ活用における調査をまとめた報告書『小売DX白書2023 アプリ・LINEミニアプリ ホームセンター編』を本日公開いたしました。

本調査は、ホームセンター業態におけるアプリ・LINEミニアプリ活用の現状把握を目的とし、一般財団法人日本DIY・ホームセンター協会の正会員小売部門(45社)のネイティブアプリ/ LINEミニアプリに搭載されている9つの機能（会員証、クーポン、チラシ、ポイント、独自決済、商品・在庫検索、キャンペーン、売り場マップ・商品取り置き）を、公開情報を元にデジクル独自の基準で分析いたしました。

結果は、次の通りです。


調査対象の5割がネイティブアプリまたはLINEミニアプリを活用
対象企業のうち、ネイティブアプリを導入している企業は19社、LINEミニアプリ（以下、アプリ）を導入している企業は2社となり、調査対象の約5割が、アプリ・またはLINEミニアプリを活用していることがわかりました。

アプリに最も搭載されている機能
最も搭載されていた機能は、チラシ(19/21社)、会員証(19/21社)となり、3位ポイント(18/21社)となりました。
チラシ機能では、紙チラシデータをPDF化し、アプリ上で展開する企業が多くみられました。

一部のアプリでは、チラシ掲載商品のみが一覧できるページを展開し、在庫確認や商品予約をワンタップで行えるようなアプリ独自の体験を取り入れる等、工夫がみられました。

また、スーパーマーケット事業では、会員証を搭載する75%のアプリが実店舗での登録が必要となるカード会員向けに設計されているのに対して※1、ホームセンター事業で会員証を搭載するアプリの85%は、アプリ内でデジタル会員証を発行できる仕様でした。個人情報の入力なしに、使い始めることができるゲスト会員制度を導入しているアプリもあり、新規会員はスムーズにアプリを使い始められます。
※1: デジクル「小売DX白書2022アプリ・LINEミニアプリ 食品スーパーマーケット編」調査より


アプリ・LINEミニアプリ活用が進んでいる会社
アプリ活用企業の各機能をデジクル独自の指標で分析した結果、最も優れたアプリ活用を行なっていたのは、株式会社カインズ(以下、カインズ)、 2位 株式会社ハンズ、3位株式会社コメリとなりました。

カインズの公式アプリでは、ベーシックな機能はもちろん、商品検索や予約、商品取り置き機能で高い点数をマークしました。売り場マップでは、お探しの商品が陳列される棚番号や商品の位置を検索できる等、アプリを通して、来店前・店頭での買い物体験を提供しています。

ホームセンター事業では、お客様が求めている商品をスムーズに発見・提供できるかが鍵になります。ランキング上位の企業では、来店前でも商品の有無が確認できる機能や受け渡しの方法を複数有していることがわかりました。

本調査「小売DX白書2023-ホームセンター編-」では、上記の内容だけでなく、搭載機能の詳細についてもご確認いただけます。詳しくは、下記のURLよりご確認ください。

▼URL
https://digiclue.jp/download/whitepaper-dx-homecenter-2023


各種ランキングは次の通りです。

アプリ・LINEミニアプリ活用ランキング
1位：株式会社カインズ
2位：株式会社ハンズ
3位：株式会社コメリ

搭載機能 ランキング
1位：チラシ 
1位：会員証
3位：ポイント 
4位：クーポン
5位：キャンペーン 
6位：決済
6位：商品取り置き
8位：商品・在庫検索
8位：売り場マップ

<調査概要>
調査期間：2023年3月1日〜3月10日
調査方法：対象企業のネイティブアプリ/ LINEミニアプリで搭載されている9つの機能（会員証、クーポン、チラシ、ポイント、独自決済、商品・在庫検索、キャンペーン、売り場マップ・商品取り置き）をデジクル独自の基準で分析
調査対象：一般財団法人日本DIY・ホームセンター協会の正会員小売部門(45社)