商品の抽選予約管理をLINEミニアプリ上で展開、500時間相当の工数削減を実現
デジクル for LINEミニアプリ デジクル会員証 デジクル商品予約- 背景
- ・アナログな管理方法により、店舗スタッフの業務負担が課題
・LINEを基盤とした顧客接点拡大への期待
- 活用
- ・商品の予約申込受付から通知までを包括する抽選販売機能
・店舗スタッフの予約関連業務をLINEミニアプリ内で完結
- 効果
- ・1キャンペーンにつき500時間相当の業務改善。限定的な試験導入ですでに全体の5%削減
・お客さまのための店舗運営を強化できる体制へ
デジクルを導入した背景
店舗スタッフの業務改善だけでなく、顧客接点創出に期待できた
トレーディングカード市場はブーム再来と言われ、人気シリーズを中心に注目が高まっています。WonderGOOでは中古・新作ともにトレーディングカードのお取り扱いをしており、近年のトレカの需要の高まりは当社でも実感しております。特に新作については、入荷予定数に対しお客さまのご購入希望数が上回る場合もあるため、予約販売を行っております。
デジクル for LINEミニアプリ導入前の予約管理はアナログな方法でした。本部・店舗間は電子システムで連携しているものの、店舗でのお客さま対応は紙や電話が中心。お客さまに店頭で記入いただいた申込用紙を元に、店舗スタッフが前述のシステムに都度登録したり、発売開始後にお客さまへ購入意思のご確認を電話で行うという状況です。
また、お客さまの購入機会を平等にするには、先着販売ではなく抽選販売も取り入れたいと考えていました。ところが従来の管理方法のままでは工数がかかってしまうため難しく、積極的に実施できていませんでした。
このように、店舗スタッフの業務効率化や商品販売の公平性に課題を感じていたところ、デジクルからLINEミニアプリによる解決策について提案がありました。
デジタル化という側面では、以前からWebサイトからフォーム経由の予約も可能でしたが、LINEミニアプリはLINEを基盤としているため、お客さまへの普及と大幅な利便性向上を期待できました。
最終的に、表面化していた課題解決とともに、顧客接点拡大への構想を具体化できたことが決め手となり、2021年11月に導入を開始しました。
活用方法・機能
予約受付から発売後のご案内ができる「抽選販売機能」の実装。お客さまへの情報発信も活発化
最初に主要機能としてリリースしたのは、会員証機能、ポイントカード機能、抽選販売機能です。デジクル for LINEミニアプリの導入により、ようやく抽選販売を本格始動できました。
抽選販売機能では、お客さまによるご予約申込から、当選や商品入荷に関する通知までLINEミニアプリ上で完結します。店舗スタッフが行っていた予約対応業務のすべてをLINEミニアプリに移行することができました。
お客さまもレジでお待ちいただくことなくご自身のタイミングで予約申込できるため、抽選販売へ参加するハードルが下がったのではないかと考えています。
導入後の効果
1キャンペーンあたり500時間相当の工数削減実現。転売目的の購入防止でお客さまの平等性も向上
導入後に大きなインパクトを感じたのは、店舗スタッフの業務改善です。LINEミニアプリでの抽選販売の予約受付を導入した47店舗の総計で、1キャンペーンあたり500時間相当の工数削減につながりました。
これはトレーディングカードに関する業務の約5%に該当します。一部商品での抽選販売という限定的な導入に対して、十分な効果を得られました。他の商品や先着予約へも展開することで、ますます工数削減を加速できそうです。
業務改善により、店舗スタッフが本来集中すべきであるお客さまへの商品知識の提供を含めたコミュニケーションや、大会の企画・運営など、お客さまの体験を向上させるための時間を確保できるようになりました。
また、導入当初に期待していたとおり、抽選販売機能の実装により、顧客接点についても進展がありました。お申込数の上限に達すると受付を打ち切る先着販売に対し、
抽選販売ではお申込みをご希望されるお客さまをすべて受付できるため、接点を持てる母数が増えました。LINEミニアプリを通じた来店のきっかけづくりなど、会員化の先のコミュニケーションにも寄与しています。
売上に直結する部分ではないものの、これまでフリマアプリ等への転売目的の購入・価格高騰について課題に感じていました。 LINEミニアプリで抽選販売を行えるようになったことで平等性を確保でき、プレイヤーのお客さまの手に届きやすい仕組みを作ることができました。
今後の展望
予約管理のペーパーレス化を加速。販促のDX推進と店頭体験の向上へ
抽選販売機能でのサクセスを横へ展開していくため、全店舗・全アイテムを対象に、すべての予約管理をLINEミニアプリで完結できるようにしていく予定です。
また、クーポンなどの販促に関するDXも推進し、より売上に直接影響のある施策を行っていきます。
WonderGOOのお客さまへLINEミニアプリを浸透させていくため、機能面の開発はもちろん、店舗オペレーションについてもデジクルとディスカッションしながら一緒に進めています。
お客さまに私たちの店舗を一つの拠点としていただければ、我々の「お客様にとっての地域一番店になりたい」という志にも結び付くと考えています。
LINEミニアプリの機能そのものによる利便性向上と、DXにより削減できた業務時間をよりお客さまのための活動に充てていくことにより、店舗における実体験の感動の提供を強化してまいります。