セルフレジ拡大に合わせた「いちやまマート」のデジタル販促強化。デジタル会員数はアクティブ1万人を超えLINEの友だちも2倍に
デジクル for LINEミニアプリ デジクル会員証
- 背景
- ・折込チラシ効果が薄れてくる中でデジタル活用の必要性を実感
・フルセルフレジの全店導入に合わせてお客さま向けサービスのデジタル化を推進
- 活用
- ・第一弾としてポイントカードおよびサービス券のLINEミニアプリ対応を開始
・今後もプリペイドや予約受付などの機能追加・サービス拡充を検討
- 効果
- ・アクティブユーザーは1万人を超えLINEの友だち数は半年で2倍に
・セルフレジ台数増加に合わせてサービス利用は毎月15％以上成長
デジクルとの取組を決定した背景
折込チラシの課題やセルフレジ展開の中で「デジクル会員証」採用を決定
いちやまマートは、折込チラシ中心の集客施策を長年続けてきましたが、若者を中心とする新聞購読者数の減少に伴い効果が薄れている点に課題を感じていました。今後の集客にはデジタル活用が不可欠と考え、お客さまがより簡単に買い物を済ませられ、かつ利用しやすいサービスを提供したいと考え、ソリューションを探し始めました。
複数のソリューションベンダーの話しを聞いていく中で、デジクル社はいちやまマートの現状や機会をよく理解した上で提案をしてくれていると感じました。デジクル社ならサービス開始後もサービスの改善やいちやまマートのデジタル活用を建設的に議論できるパートナーになるのではと感じて、ご一緒させていただくことに決めました。
また、デジクルと話をする中で、ダウンロードのハードルが高いネイティブアプリではなく日常的に利用されているLINE上でサービスを展開出来る点に魅力を感じ、LINEミニアプリの採用を決定しました。
2023年9月に「デジクル会員証」搭載のLINEミニアプリの提供を開始しましたが、これは同時期にセルフレジの全店展開準備を進めていたことから、お客さまにとって「いちやまマートの変化」を分かりやすく感じてもらうタイミングだと判断したからです。
サービスの開始から時間が経ちますが、実際に多くのお客さまに使っていただいており、いちやまマートのデジタルサービスが受け入れられていることを嬉しく思います。
活用方法・機能
LINE上で会員証・ポイントカード・サービス券を提供
2023年9月より会員証、ポイントカード、そして販促機能搭載のLINEミニアプリを展開しています。これはもとより運営していたモアカード（ハウスポイントカード）や紙販促の施策「サービス券」をデジタル化したものです。サービス券は、同時期に実施したセルフレジへの入れ替えによって運用が難しくなる懸念がありましたが、LINEミニアプリに移行したことでお客さまの利用も伸びています。
導入後の効果 ＋ デジクルの支援
LINE顧客接点も拡充しアクティブユーザーは右肩上がり
導入後は順調にいちやまマートLINEミニアプリの利用が拡大しています。2024年5月にMAU（月間アクティブユーザー数）は1万人を超え、直近3ヶ月連続で前月比のMAU+15％成長が続いています。2023年9月にLINEミニアプリを公開しましたが、その後店舗ごとにセルフレジ移行が進むにつれLINEミニアプリの利用も増え、全店舗への導入が完了した2024年6月以降その動きはますます加速しています。
LINE公式アカウントのデータを確認すると、LINEミニアプリ提供開始後に友だち数は約2倍に、ターゲットリーチ数は約5倍に成長し、ブロック数も取組以前より減少しています。過去にアカウントをブロックしていたお客さまが、LINEミニアプリをきっかけにLINEのお友だちとして戻ってきてくれたことは予想していなかったので非常に驚きました。LINE公式アカウントの友だち追加経路の93％がLINEミニアプリ経由であることからも、今回のデジクル様との取り組みがデジタル顧客接点拡大に繋がっていると実感しています。
これまで、サービスリリース前からデジクル社とご一緒させていただく中で「小売の成長を共創する」という考えのもと、取り組んでいただいているのがよくわかりました。
デジクル様のシステム開発の技術はもちろんですが、実際にお店に足を運んで店舗従業員の声を聞いたり、サービスのアップデート情報、機能や取組の提案を定期的にいただける点も大変ありがたく、開発会社の枠を超えてDXのパートナー企業としてお付き合いさせていただいているといった感覚を持っています。
今後の展望
サービス拡充で買い物の利便性を高めると同時にいちやまマートらしさの体現を目指す
今後も、「お客さまの買い物体験を簡単に・効率的に」することを目指してサービスを進化させていきたいと考えていて、具体的にはハウスプリペイドサービス「イッツモアカード」との連携や商品予約機能の搭載を検討しています。
プリペイド決済がLINEミニアプリ上でできるとお客さまの支払い環境はスムーズになると思いますし、商品予約機能の導入で、お客さまはサービスカウンターに足を運ぶことなくLINEミニアプリから商品をご予約いただけます。こういった一つひとつの体験を通じてお客さまの買い物をより簡単に、便利にすることが重要だと考えています。
合わせて、いちやまマートのミッション「健康的な食生活が幸せをもたらす」実現に向けて、プライベートブランド「美味安心」を軸にした会員プログラムやエンゲージメント醸成施策のLINEミニアプリでの展開もデジクル様とディスカッションを重ねているところです。
私たちいちやまマートは健康的な食生活が幸せをもたらすと信じています。お客さまの食卓をサポートしていくことで地域の味を支えていけると思いますし、食品スーパーの業態にとどまらず、中食や外食領域も含めてお客さまの健康的な食生活を支援していきたいと考えています。そういった未来への取組についてもデジタル活用の観点でデジクル社と議論をしており、頼もしいパートナーだと感じています。今後も既存サービスにとどまらないサービス開発や取組の提案を期待しています。
