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2023/03/20

ゲスト会員証で月間最大12,000枚のプラスチックカード削減、SDGsへの取組に貢献

デジクル会員証 デジクル for LINEミニアプリ
その他小売 LINEミニアプリ
株式会社ウェルカム
事業戦略室 CRM戦略マネージャー 高田 あゆみ 様
背景
・SDGsへの取り組みでプラスチックカード削減・デジタル化を検討
・デジクル for LINEミニアプリによる会員証のスピード発行で、快適なレジ体験
活用
・「ゲスト会員機能」で、初めてのお客さまもワンタップで簡単に利用開始が可能
・LINEログイン機能を利用した導線設計で、ネイティブアプリでの新規会員登録も快適
効果
・従来は新規発行1枚あたり20秒かかっていた店舗オペレーションがなくなり、レジ前の混雑緩和にも寄与
・月間最大12,000枚のプラスチックカード発行削減。ネイティブアプリとの相互作用でロイヤリティも向上

デジクルを導入した背景

プラスチックカード削減のため、会員証のデジタル化を検討

食に関する小売・飲食を事業とする上で、様々な「おいしい」を続けるために、環境保全を重要課題として捉えています。これまでも、プラスチックごみ削減のために容器・包材の変更やマイタンブラーの推奨などに取り組んできましたが、会員証・ポイントカードとして提供しているプラスチックカードについても削減を検討していました。

会員証・ポイントカードをデジタル化する方法は複数ありますが、お客さまに快適に使っていただくために利便性やデータ連携の点で吟味が必要でした。プラスチックカードの発行を辞めたことで、お客さまの支持を得られないのでは元も子もありません。そのためには、レジでお客さまへプラスチックカードを発行する場合と同じスピード感で、デジタルでも会員証を発行できるようにしたいと考えていました。

LINEミニアプリは、LINEをインストールしているお客さまであれば新たにアプリインストールを行う必要がないため、利用ハードルが低いことが魅力です。加えて、デジクルでは他社への導入実績があり、先述したようなスピーディな会員証発行についても理想的な機能をご提案いただきました。また、エンジニアの方も会議に参加されるため、弊社の細かな要望や課題を直接吸い上げて反映いただけます。このように、コミュニケーションや技術面について最も信頼が大きかったことがデジクルの決め手となりました。

プラスチックカードを辞めるということは大きな決断でしたが、デジクル for LINEミニアプリであれば、デジタルの入り口を広く持ちながら、お客さまへ利便性の高いサービス提供ができるという確信を持ち、導入を決めました。

活用方法・機能

「ゲスト会員機能」で初めてのお客さまもワンタップで利用開始が可能

導入を決めてリリースに至るまで、想定していたよりも私たちの方で手を動かすことが少なく進めることができ、その手軽さとスピード感に驚きました。一方で、機能やデザインに関しても妥協することなく理想的な実装ができ、デジクルにお願いして良かったと思っています。

LINEミニアプリは、デジタル会員証としての役割にフォーカスして活用しており、ゲスト会員機能、本会員機能、ポイントカード機能を搭載しております。すでにプラスチックカードの会員証をお持ちのお客さまによるLINEミニアプリへの移行ももちろん可能ですが、まだ会員ではないお客さまが、ワンタップで簡単に利用できることが最大の特長です。レジ前のQRコードを読み取るだけで、「ゲスト会員」として即座に会員証バーコードの表示ができ、ポイントを貯め始めていただけます。

当社ではネイティブアプリの展開も行っておりますが、LINEログインの機能を使うことで、LINEミニアプリで仮会員証を発行した後、その仮会員証を持ったまま、ネイティブアプリで新規登録ができるようになっております。こちらの機能についても、デジクルに前向きに取り組んでいただけたことが非常にありがたかったです。LINEミニアプリからネイティブアプリへの導線が準備できることで、お客さまのご案内はもちろん、ネイティブアプリとの二極化の懸念についても払拭できました。

導入後の効果

月間最大12,000枚のプラスチックカード削減。店舗オペレーションの軽減でレジ前の混雑緩和へも効果

やはり一番大きなメリットは、プラスチックカードの発行枚数を削減できたことです。単純に「デジタル会員証を導入したから」という理由だけではなく、LINEミニアプリの利用ハードルが非常に低く、利便性が高いことから、お客さまにとっても無理なくお使いいただけていると感じています。実際に、LINEミニアプリ経由での新規会員は1日約400人となっておりますので、最大で月間約12,000枚のプラスチックカードの削減を実現できました。プラスチックカードの削減の最たる目的は環境保全のためですが、プラスチックカードの仕入れが減ったことで、コスト削減の面でも効果を得られています。

店舗のオペレーションやお客さまのレジ体験についても改善されました。従来のプラスチックカードのご案内には1回あたり20秒かかっていたところ、現在はその時間が完全にかからなくなっています。また、お客さまにとっても、LINEミニアプリはレジ前に掲示しているQRコードの読み取りだけで簡単に会員証を提示できるため、快適にお会計を完了いただけるようになりました。店舗スタッフの負担を削減でき、レジ前の混雑緩和によってお客さまの体験向上にも繋がっています。

ネイティブアプリとLINEミニアプリの両方を運営しているのでデジタル会員証の提供経路は2つあることになりますが、LINEミニアプリがあることが会員数やロイヤリティにポジティブに作用しています。ネイティブアプリはダウンロードが必要になるため、利用ハードルが高く感じるお客さまもいらっしゃいます。そのような方に対してLINEミニアプリが受け皿になることで、ネイティブアプリ単体に比べて会員を増やすことができています。また、LINEミニアプリがきっかけで繋がったお客さまが、後からネイティブアプリをダウンロードしてご利用いただくような場合もあり、送客の役割も持っています。ネイティブアプリで提供している機能やECをご利用いただくことで、会員のお客さまのロイヤリティが高まりますが、その母数形成にLINEミニアプリも関わっている状況です。

今後の展望

店頭施策でLINEミニアプリの会員数を拡大させ、お客さまとのコミュニケーションを増やしていきたい

今後については、機能拡張をするというよりは、さらにLINEミニアプリの利用者数を拡大していく施策に取り組んでいきたいです。すでに多くのお客さまにご利用いただいているものの、店頭でのPOPやお声がけの強化をしていくことで、伸びしろがあるのではないかと考えております。デジタル会員証を通じてお客さまとの接点が増えることで、来店頻度の向上にも期待しております。

DEAN & DELUCAではECの展開も行っておりますが、実店舗とECでは顧客層が異なります。会員との接点をデジタルで持つようになったからこそ、ECのお客さまに実際にご来店いただいたり、逆に実店舗のお客さまにECをご利用いただくなど、相互のきっかけ作りが可能になりました。

今後も実店舗とデジタルを掛け合わせながら、お客さまにより良いサービスを提供してまいります。

株式会社ウェルカム
株式会社ウェルカムは、「感性の共鳴〜美しい考えはひとを美しくする〜」をミッションとし、小売・飲食業を通したライフスタイル事業を展開しています。事業の一つである「ディーン&デルーカ」は、1977年にニューヨーク・ソーホーにオープンしたマーケットストアがはじまり。世界の美味しいものを集めた食のセレクトショップとして、日本国内では、マーケットストア19店舗、カフェ28店舗、スペシャルティストア(ワイン)1店舗 合計48店舗を展開しております。
※所属部署・役職やサービス内容は、取材時点のものとなります。

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