キャンペーン実施時のLINEミニアプリのクーポン利用率90%、売上も前年比130%へ増加
デジクルプラスクーポン- 背景
- ・既存のハウスカードのサービス終了に伴い、新たな販促手段の検討を開始
・「ハウスカード発行におけるハードルの高さ」、「若年層のお客様の囲い込み」に課題
- 活用
- ・デジクルプラスクーポン機能を導入
・クーポン機能を活用して集客強化・売上向上を狙い、新たな情報発信の手段としてLINEを活用
- 効果
- ・11月のキャンペーン実施時には、前年比130%の売上増、クーポン利用率90%を達成
・3日間のキャンペーンでのLINEミニアプリ新規登録者はおよそ400人を達成し、順調に推移
デジクルプラスクーポンを導入した背景
既存のハウスカードのサービス終了に伴い、新たな販促手段を検討
ショッピングモールAVAでは、これまで30年以上にわたりハウスカードを運用していました。また、ハウスカード会員様の特典として「10%OFFキャンペーン」を実施しており、この特典のために入会するお客様や、キャンペーンに合わせて来店されるお客様も多くいらっしゃいました。そんな中、ハウスカードの信販会社がクレジット事業を撤退することをきっかけに、当時抱えていた2つの課題を解決できるような、新たな販促手段の検討を始めました。
1つ目の課題は、ハウスカード会員に新規加入する際のハードルが高いという点です。
従来、ハウスカードを発行するには店頭でハウスカードを発行する方法と、郵送で封書を送る方法がありました。 店頭のサービスカウンターで発行する場合は、身分証明の提示や審査が必要となり、作業に20分ほどの時間がかかっていました。申し込みの封書を郵送する場合は、カードの発行までに2週間ほどの時間がかかっており、どちらの申し込み方法の場合でも、お客様にとって新規加入のハードルになっていました。また、クレジットの審査においては、 学生や高齢者の方など、一部のお客様によっては審査条件をクリアできず、カードを発行できない方も一定数いらっしゃいました。
2つ目の課題は、若年層のお客様の囲い込みが不十分だったという点です。
従来の情報発信の手段としては、主にInstagram、弊社ホームページ、ハウスカード会員様限定のDMハガキ郵送などを用いていました。しかし、弊社のショッピングモールには若年層向けのテナント様が多く入っているため、若年層のお客様との繋がりを強化し、デジタル接点を持つためにも、これまで以上に情報発信や販促の手段を増やしていきたいと考えていました。
そんな中、デジクルのLINEミニアプリのクーポン機能を活用した施策について提案を受け、弊社で抱えていた課題を同時にクリアできると思い、新たな販促手段として、LINEミニアプリを導入することを決めました。
複数企業からLINEミニアプリの提案を受けましたが、その中でデジクルを選んだ理由は主に2つあります。1つ目は、デジクルの運用支援体制に期待できたことです。数々の提案を通じて、LINEミニアプリに限らずDXパートナーとして伴走してくれる心強さを感じました。2つ目は、同業他社の情報や事例を知ることが出来ると考えたからです。同業他社のショッピングセンターでも、デジクルのLINEミニアプリのデジクルプラスクーポン機能を活用したキャンペーンを展開した実績・事例に期待できたことも決め手となりました。
活用方法や機能
デジクルプラスクーポンを導入し、LINEを活用した情報発信を開始
今年6月にLINEミニアプリをリリースし、クーポンの配信を行っているほか、LINE公式アカウントを活用してテナントごとのイベント告知やお知らせ等の情報発信を行っています。
現状、クーポン配信を行うキャンペーンを年4回実施する予定です。キャンペーン期間に合わせて、購入金額に応じたクーポンをLINEミニアプリ上で配信しています。レジカウンターや店頭に掲示したQRコードをお客様が読み取るだけで、LINEミニアプリの登録が完了し、即日利用可能なクーポンが発行され、簡単な操作でご利用いただけるようになっています。
LINEミニアプリを導入したことで得られたメリットは2つあります。1つ目は、これまでハウスカード会員様向けに発行していたDMハガキの郵送費・制作費のコスト削減に繋がったことです。また、LINEを活用することで情報発信の手段が増え、お客様にお届けしたい情報等をリアルタイムで発信できるようになったことにもメリットを感じています。
2つ目は、お客様がより気軽に・簡単にキャンペーンに参加できるようになったことです。LINEミニアプリのQRコードを読み込み登録をするだけで、当日すぐにクーポンをご利用いただけるようになったため、ハウスカード会員以外の方でも、幅広い年齢層のお客様にキャンペーンに参加していただけるようになりました。
導入後の効果
11月のキャンペーン実施時にはクーポン利用率90%、売上も前年比130%へ増加
9月と11月に、LINEミニアプリをご登録いただいたお客様に対して、3日間限定でクーポンを配信するキャンペーンを実施しました。
キャンペーン期間中はLINEミニアプリを登録するためのPOPを、レジカウンターや各フロアに設置しました。また、店頭スタッフが会計時にLINEミニアプリの登録で即時利用可能なクーポンの案内を行いました。
その結果、11月のキャンペーンでは、お会計でレジを通過したお客様の90%以上がLINEミニアプリのクーポンを利用しており、前年比130%の売り上げを達成しました。また、3日間のキャンペーンでのLINEミニアプリ新規登録者数はおよそ400人となり、順調に推移しています。
実際に、テナント様からも「お会計の際でも短時間で登録でき、その場ですぐに利用可能なクーポンがあることが、お客様の購買意欲を掻き立てる役割にもなっている」という声があがっていました。
また、これまで20代のハウスカード会員様の比率は10%を下回っていたのに対して、キャンペーン期間中にクーポンを利用したお客様のうち、2割が20代のお客様となっていました。LINEミニアプリを活用してクーポンを配信することで、多くの若い顧客層の方々に気軽にキャンペーンにご参加いただけるようになり、当初の弊社の課題であった「若年層の囲い込み」にも大きく寄与したと思います。
今後の展望
LINEミニアプリを活用した販促を行い、より快適な購買体験を提供したい
LINEミニアプリを活用したクーポンの配信やキャンペーンが順調にお客様に浸透している状況を受け、今後もLINEミニアプリをキャンペーンでの販促手段として、お客様への情報発信として活用していきたいと考えています。
また、現状は、LINEミニアプリを登録していただいたすべてのお客様に一律公平なクーポンを配布していますが、ゆくゆくはお客様の購買データを用いて、お客様の属性に合わせたクーポンなどを配布していきたいと考えています。
来年春にもLINEミニアプリを活用したキャンペーンの実施を予定しております。まだまだ手探りの状態ですが、今後もテナント様と連携して、テナント様からいただくフィードバックやお客様からのお声を参考に、販促を盛り上げていけるよう運用していきたいと考えております。