株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社で、小売業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業を展開する株式会社デジクル(本社: 東京都渋谷区、代表取締役: 今井 悠介)は、今年4月に、日本全国の20歳から64歳の1,126名の女性を対象に値上げに関する消費者の意識・行動調査を実施しました。

◾️サマリー

  • 全体の75%、50〜64歳の約9割が値上げを実感
  • 75%が消費行動に変化があったと回答。「お買い得商品の購入の増加」や「嗜好品の買い控え」が上位に
  • 値上げをきっかけに50〜64歳の38%が新たにデジタルを活用して情報を収集するように


原材料や物流費の高騰に伴う食品の値上げは、依然と続いており、2023年3月には、3,000品目、4月には、5,000品目を超える食品の値上げが発表されています。※1
本調査は、そうした現状を踏まえて、消費者の意識や行動を明らかにすべく、日本全国の20歳から64歳の1,126名の女性を対象に、「スーパーマーケットの値上げに関する消費者の意識・行動調査」を実施しました。
※1: 参照元: 帝国データバンク 食品主要 195 社」価格改定動向調査―2023年3月

以下、主な調査結果です。

◾️全体の75%、50〜64歳の回答グループで、約9割が値上げを実感。店頭価格やメディアをきっかけに物価高騰を意識


調査では、はじめに、"スーパーマーケットの商品に対する値上げへの実感"について、全回答者に質問したところ、全回答者の75%がスーパーマーケットの商品の値上げを実感していることがわかりました。
年代グループ別の回答によると、値上げを実感している割合は、20〜34歳の回答者が66%、35〜49歳の回答者が73%、50〜64歳の回答者が87%で、50〜64歳の回答グループでは、約9割の人が値上げを実感しています。


また、”最も値上げを実感する場面”は「店頭価格」(62%)、2位は「テレビや新聞、WEBニュースなどのメディアを通じて」(45%)、3位は「EC価格」(14%)でした。特筆すべきは、50〜64歳の回答グループの76%が「店頭価格」と回答しており、ここから、同年代グループは、買い物頻度が他の回答グループよりも高く、変化に気づきやすいのではないかということが、予想されます。


◾️75%が消費行動に変化があったと回答。「お買い得商品の購入の増加」や「嗜好品の買い控え」が上位に


“値上げによって、消費行動に変化があったか”という質問に対して、回答者の75%が、消費行動が変化したと回答しました。その中でも、「お買い得商品の購入が増えた」(28%)が最も票を集め、2位「嗜好品を買い控えるようになった」(27%)、3位「買い物の頻度が下がった(22%)となりました。


また、”値上げによってスーパー選びに変化があったか”という質問に対して、65%が「変化があった」と回答しました。その中でも、「価格の低い商品を揃えるスーパーに通うようになった」(33%)、「複数のスーパーを使い分けるようになった」(30%)、「特売日など特定の曜日に買い物するようになった」(29%)が具体的な行動として挙げられました。

年代別の結果を見ると、50〜64歳の回答者では、「特売日など特定の曜日に買い物するようになった」(37%)が最も選ばれた回答となり、その他の年代グループとは異なる結果となりました。


◾️50〜64歳の38%が値上げをきっかけにデジタルを活用して情報収集を開始


値上げをきっかけに、約5割の回答者が、スーパーの特売やお得情報を取得するようになったと答えました。その中でも最も利用が進んだのは、「紙チラシ」(22%)で、次いで「チラシサービスや情報サイト」(18%)、「スーパーのアプリ」(14%)がランクインしました。紙チラシは、自ら情報を取得する必要のあるデジタルサービスと比べて、接触頻度が高いこともあり納得感のある結果となっています。

また、アプリやLINE、チラシサービス等の情報サイトを含む「デジタルサービスで情報を入手するようになった」と答えた人は、全体の36%に及び、その中でも50〜64歳のグループが38%と最もデジタルを活用していることがわかりました。これは、スーパーマーケットにおいては、提供価値が明確であれば、幅広い年代層でサービスが利用されるといった可能性を示しています。


◾️97%がクーポンを活用して買い物していると回答!アプリクーポンが最も人気で約7割が利用
“クーポンを利用してスーパーで買い物をしていますか”という質問に対して、全回答者の97%が、クーポンを活用していることがわかりました。

クーポン種別でみると、「アプリ」クーポン(67%)が最も使用されており、「紙」(41%)、「LINE」(23%)がこれに続きました。

さらに、「アプリ」、 「LINE」、または「ホームページ」クーポンを1種類以上利用していると回答した回答者は全体の78%に達し、デジタルクーポンが既に消費者の日常生活に浸透していることを示す結果となりました。


◾️回答者の28%がスーパーのアプリを利用!LINEよりも多い結果に
“スーパーが提供するサービスやシステム”の利用について質問したところ、全回答者の66%が、利用していることがわかりました。最も利用されているサービスは「アプリ」(28%)で、これに続いて「会員システム」(14%)、「LINE公式アカウント」(13%)がランクインしました。


本調査「スーパーマーケットの値上げに関する消費者の意識・行動調査 2023年5月度」では、上記の内容だけでなく、詳細なグラフや示唆もご確認いただけます。
URL:  https://digiclue.jp/download/whitepaper-research-report-202305


<調査概要>
調査期間:2023年3月31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国の20歳から64歳の1,126名の女性
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入

デジクルについて
デジクルは、小売企業さま向けにデジタルを活用した会員証や商品予約等のソリューション提供、LINEミニアプリ及びネイティブアプリの企画・開発・運営支援を行っております。

会社概要
設立日:2020年12月1日
代表取締役:今井 悠介
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ15F
事業内容:ネイティブアプリやLINEミニアプリの企画・開発・販売、小売業のDX支援・ソリューション提供
URL:https://digiclue.jp/