IT導入補助金とは?仕組みについて解説
最近、「デジタル化」や「DX化」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?特に、流通小売業の方々にとっては、日々の業務を効率化し、売上を向上させるためにITの活用が重要になっています。しかし、「ITツールを導入したいが、費用が心配」という声をよく聞きます。そんな時に役立つのが「IT導入補助金」です。今回は、このIT導入補助金について分かりやすく説明いたします。
こんな方におすすめ
- ネイティブアプリ・LINEミニアプリの開発、導入を検討している方
- 店舗運営、販促担当、マーケティング担当になられた方
IT導入補助金とは
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が、業務の効率化や生産性向上を目指してITツールを導入する際に、導入費用の一部を国が支援する制度です。具体的には、ソフトウェアやクラウドサービスの費用の一部が補助されます。補助金を活用することで導入費用の負担を軽減し、よりスムーズにITツールの導入を進めることができます。
補助対象には①通常枠、②インボイス枠(インボイス対応類型)、③インボイス枠(電子取引類型)、④セキュリティ対策推進枠、⑤複数社連携IT導入枠5つの類型があり、その類型によって補助率、補助額が変わります。
※補助対象については下記ページをご確認ください
https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/
IT導入補助金を利用できる企業とは
IT導入補助金の対象となるのは、中小企業・小規模事業者等です。小売業の中小企業に関する定義は下記となります。
▼中小企業等の定義
資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人事業主
※IT導入補助金2024 公募要領5ページより抜粋
https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/r5_koubo_tsujyo.pdf
申請の流れ
それでは、どのようにしてIT導入補助金を利用するのでしょうか?基本的な流れは次の通りです
- 導入するITツールを選ぶ
まず、自社の業務に合ったITツールを選びます。例えば、販売管理システムや顧客管理システムなどがあります。
- 補助金の申請を行う
次に、IT導入支援事業者と連携し、必要な書類を準備して補助金の申請を行います。
- 採択の通知を受ける
申請が審査に通れば、補助金が支給されることとなります。
- ITツールを導入する
補助金の採択後、実際にITツールを契約し導入します。
- 事業報告を行う
ITツール導入後、補助金の使途などを報告する必要があります。
申請に必要なものとは
申請には下記の書類を提出する必要があります。あらかじめ準備しておきましょう。
- 履歴事項全部証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- 税務署で発行された直近分の法人税の納税証明書(「その1」若しくは「その2」)
また、申請には下記も必要となります。
- 「gBizIDプライム」アカウントの取得
- 「SECURITY ACTION」宣言の実施
- 「みらデジ経営チェック」の実施
※詳細はIT導入補助金2024をご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/flow/
IT導入補助金の注意点
IT導入補助金を利用する際には、いくつかの注意点があります
- 申請期間を確認する
補助金の申請期間は決まっていますので、申請のタイミングを逃さないように注意しましょう。
- 採択条件を理解する
補助金の採択には一定の条件があります。例えば、支援事業者との連携が必要であったり、導入するITツールが指定されていることがあります。
- 補助金の上限額を確認する
補助金には上限額があります。あらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
IT導入補助金は、流通小売業においてITツールを導入する大きな助けとなる制度です。これを機会にぜひIT化、DX化を進めてみてください。